【 公営ニュース 】

ようやく改善!? 競艇スタート展示

■「スタート展示」スロー、ダッシュ区分けを廃止■

全国モーターボート競走会連合会は28日、スタート展示航走の実施方法見直しと競技規程の一部改正を発表した。今回の最大の改正点は、平成14年8月以来実施してきた「スタート展示」の『スロー・ダッシュの区分け』廃止だ。導入時には予測できなかったオールスロー進入の発生や、激増した枠なり進入の解消を目的としている。基本的に展示と本番での進入コース変更は自由となるが、スタート展示で6コースを選択した選手が本番で1コースに進入した場合に返還欠場となる点は現行通り。なお、これまで禁止されていた「回り直し」は認められることになった。今回の改正は4月28日以降を初日とする開催から適用される。同会では「この改正により、選手は待機行動中の作戦の幅が広がり、ファンにとってはコース取りの面白さと進入推理の楽しみが増える」と説明している。

(2004.3.29 サンケイスポーツ)

【TOM記す】
…今更なにを言ってんだか。「6艇しかない競艇の醍醐味は進入予想」なんてのはとっくの昔に皆がわかってることだし、それゆえに以前の「進入固定競争」も、まったく支持を得られないまま尻つぼみになったワケで。「スタ展で6コースの選手が1コースに入るのは禁止」なんてのもやめちゃいなさいよ。依然として「6号艇は絶対的に不利」とさせておくことになんの意味があるのか。と言うより、この暫定案の上でするスタ展自体に全く意味が見出せない。一応2年近く続けた形式なわけだし、止めるならスパッ!と止めないと、中途半端な暫定形式には、客はよけい混乱するだけです。

ともあれ、確かに見え見えのイン譲り合いが減少しそうなことだけは光明か。新聞で枠順を見た瞬間に「(よっぽど格下でない限りは)とりあえずインから」と考えざるを得ないようなものはバクチ的興味を殺ぐ以外の何者でもないのでね。で、これをきっかけに、いわゆる「イン屋」選手が、枠番関係なく(たとえ進入が深くなろうと)ガツガツとインを取りにくる、そして、そうして勝つ先輩を見た若手選手がイン屋志向を高める、そしてそして、そんなガツガツ進入よりも…と考える選手は今よりもよりダッシュ志向を強める、と。それでこそ各選手の個性が際立ち、観ても予想しても張っても面白い競艇になると思うのです。

公営ニュース・トップ/Last Update : 2004/03/30  
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